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市長室からこんにちは(平成25年9月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年9月1日更新

 「アンチエイジング」という言葉があります。「老齢化に抵抗すること」を意味するこの言葉が近年さかんに使われることからも、老いることをくい止めたい、裏返せば、いつまでも若くありたいという願望が現代人にとって切実なものであることが見て取れます。「老い」をマイナスのイメージでとらえるのが、現代の共通認識であるといっても過言でないように思われます。

 しかし、もともと「老」という漢字はプラスの意味を多く持つ字でした。長老、老師、元老、老練などの熟語に共通するのは、経験を積んでいる、知識が豊かである、正しい判断ができる、物事に熟達している、などの意味合いであり、すべて敬意が含まれています。

 実際、素早く計算処理する能力や記憶力などの流動性知能は20代の青年期にピークを迎え、加齢とともに低下するのに対し、経験に基づいて判断する能力や知識を活用して問題を解決する能力などの結晶性知能は青年期を過ぎてもほとんど低下しません。それどころか、生涯発達し続けるケースもあるそうです。

 現代社会の大きな流れは、人間の長寿命化であり、人口の高齢化です。高齢者として生きる期間が延びていると同時に、お年寄りの比率が増えているということです。

 ということは、人生の完成期である老後が豊かであるかどうかがその人の人生全体の充実度を大きく左右することになりますし、お年寄りの知恵や経験を積極的に活かすことができるかどうかがその社会全体の円熟味や奥行きを決定づけることになります。

 長寿命化と高齢化に関しては、日本は世界の最先端を走っています。その中でも、島根県や益田市は一歩も二歩も先行しています。お年寄りが生きがいを感じられる地域づくりが実現すれば、世界に先進モデルを指し示すことになります。そんな夢を市民の皆さんと一緒に追い求めていきたいと願っています。