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市長室からこんにちは(平成25年5月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年5月1日更新

 出雲大社では平成の大遷宮の完了が目前に迫っています。遷宮とはご神体を本殿からいったん仮殿に移し、本殿を改修してから元にお戻しすることです。

 「縁結び」で知られる出雲大社ですが、そもそもいかなる由緒の神社なのでしょうか。

 いずれも8世紀に書かれた古事記、日本書紀、そして出雲国風土記によれば、大国様の愛称で知られる大国主命(オオクニヌシノミコト)は自分が治めていた出雲国を今の皇室の祖先に譲り渡した、あるいは、もっと広い範囲を支配していたが、出雲国を残してあとはすべて譲ったとされています。

 話し合いの結果、納得して譲ったことになっていますが、実際には激しい抗争の末に領地を明け渡さざるを得なかったのかもしれません。このときの国譲りの条件の一つが、立派な宮殿を建て、大国主命を住まわせることだったとされています。

 こうして建てられた出雲大社が平和的譲歩の記念碑なのか、それとも壮絶な戦いに敗れた者への鎮魂の杜なのかは、今となっては我々の想像に委ねられています。

 出雲大社の本殿は今でも壮大なものですが、平安時代には48メートルの高さだったという記録があります。これは15階建てのビルに匹敵します。また、さらにその昔は96メートルの高さだったという説もあります。ここまでくると、にわかに信じがたい数字とはいえ、古代へのロマンは広がるばかりです。

 現在国宝となっている本殿は江戸中期の1744年に再建されたものです。以後およそ60年から70年おきに大遷宮が行なわれています。今年は20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮とも重なります。最も格式の高い二つの神社が揃って遷宮を行うのですから、古事記完成から1300年となる昨年に続き、2013年は格別な年といえます。

 5年前から仮殿に移されていたご神体を真新しい本殿にお迎えする本殿遷座祭は、いよいよ5月10日。格別な年の格別な神事だけに、とても待ち遠しい気がします。