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市長室からこんにちは(平成25年4月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年1月1日更新

 戦後日本の高度経済成長の主役といえば輸出向け製造業でしたが、ここ数年はアジア諸国の参入や急激な円高などの影響により、外国との競争でとかく苦戦しがちです。平成23年には日本は実に31年ぶりに貿易赤字になったところです。企業が次々と生産拠点を海外に移す流れ、いわゆる製造業の空洞化も原因の一つとされます。

 しかし、ここに来て潮目が変化しつつあるように思います。一つは、海外での経済活動には常に危険がともなうことがあらためて認識され始めたことです。今年1月に起こったアルジェリア人質事件では大変痛ましいことに10人もの日本人が犠牲になりました。また、昨年の中国での過激な反日デモや一昨年のタイでの洪水なども、国内とは違う治安・防災面での不安をあらためて印象づけました。

 もう一つは、昨年末あたりから、円安(もしくは円高の修正)が進んでいることです。円が安くなればなるほど、日本企業にとっては海外生産のメリットが薄れることはいうまでもありません。

 また、国内についても製造拠点やデータセンターなどを分散化しようとする気運が、特に東日本大震災以後、高まっています。重要な機能を一極集中させたまま大災害に見舞われると、最悪の場合、企業活動全体が停止し、しかも復旧が容易でないことが明らかになったからです。特に、東日本から西日本への分散移転の傾向が強いようです。

 ここ益田市は、気候温暖で、しかも地震や台風などの自然災害の少ない地域です。企業誘致の切り札である石見臨空ファクトリーパークは高台にあるため、水害の心配も無用です。加えて、川の流れは豊かで、その水質たるや日本一。首都圏とは空路で直結し、念願の山陰自動車道の県内全通も時間の問題。さらに、働く人々は陽気な上に勤勉ときています。

 企業誘致について好条件の揃った今こそ、アンテナを張り巡らし、靴底をすり減らして、大願を成就させたいと考えています。