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市長室からこんにちは(平成27年2月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年1月1日更新

 益田医療圏域における周産期医療の拠点である益田赤十字病院において、昨年12月から里帰り出産の受付が再開されました。実際の分娩については今年2月から開始されます。

 医療対策、特に分娩体制の改善は市民の皆様からの要望が強く、人口拡大に向けて取組む上でも不可欠の要素だったと言えます。各方面によるこれまでの努力は筆舌に尽くせぬものがありました。

 そもそも、産科医療の危機は構造的な問題でした。全国的な医師不足の中、勤務が不規則かつ過重になりやすく、その上医療事故や訴訟のリスクが低くない産婦人科は、常勤医の確保が困難を極めていたのです。

 当圏域においても非常に厳しい状況が続いていました。益田赤十字病院では、常勤産科医の減少を受け、平成20年に里帰り出産の休止、さらに23年には月20件までの分娩制限という苦渋の判断を迫られました。分娩制限については24年に解除されたものの、里帰り出産の再開にまでは至っていませんでした。

 この度の画期的改善は、島根大学医学部産婦人科、島根県健康福祉部、益田保健所、しまね地域医療支援センター、島根県医師会、益田市医師会、益田赤十字病院、「益田の医療を守る市民の会」を始めとする圏域住民、そして議会など、関係各位の温かいご配慮、力強いご支援、粘り強いご努力の賜です。この地域のお産だけは何が何でも守るという熱い思いにただただ感謝いたします。

 これまでは、遠くに住む娘さんの妊娠は朗報である一方で、多くのお母様方にとってはお世話のための長期外泊という軽くない負担を伴うことも事実でした。しかし、これからはもっとも身近な実家で心置きなく身重の体を支えてあげることができます。また、益田の地で産声をあげる赤ん坊も確実に増えます。

 ただし、産科体制はいまだ盤石とは言えません。引き続き皆様のご理解ご協力を求めつつ、我々自身としても努力を継続する責任を自覚するものです。