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市長室からこんにちは(平成25年11月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年1月1日更新

市長室からこんにちは(平成25年11月号)

 地元市民の集う祭事や遠来のお客様をお迎えする催し物にあたって場を盛り上げるアトラクションといえばやはり石見神楽が定番でしょう。江戸時代まではもっぱら神官によって神様に奉納するため舞われていた石見神楽ですが、明治以降一般住民に受け継がれ、少しずつわかりやすく親しみやすいものになっていったようです。

 音楽と舞いのリズムはゆっくりとした調べの六調子が起源とされますが、よりテンポが速く勇壮な八調子が広まっていき、現在は主流となっています。
 衣装も金糸銀糸の刺繍、銅板やガラス玉の縫い付けが施され、きらびやかで豪華なものになっています。今では石見神楽の代表的演目とされる大蛇も、和紙を使った蛇胴が導入されたことで一躍人気が高まったといわれています。社中によっては独自の演目を創作し、レパートリーとするところもあります。

 石見神楽は音楽と舞踊、衣装や面、神話、文学などの芸術要素の集大成であり、伝承文化の粋ともいえます。「石見神楽を続けたい」という理由で故郷に残り地元で就職する若者も少なからずいることは、芸術文化の承継という意味で、さらに若年層の定住という意味でとても心強いことです。

 石見神楽は、この地を訪れる観光客を魅了する力を持っています。今年2月には石見の神楽団体や自治体などで構成する石見神楽広域連絡協議会が発足しましたし、各地の定期公演も大変好評です。島根県西部が一体となって石見神楽の振興を図ろうとする気運が高まっています。

 11月2日から4日までの3日間、グラントワでワールド神楽フェスティバルが開催されます。この「舞い集う神々の宴」には、地元はもちろん、全国各地の神楽社中、さらにはアジアや南アメリカからも舞踊団が来演します。旧暦10月は島根では神在り月となりますが、今年の神在り月は神集い、人踊り、心弾む月となりそうです。