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市長室からこんにちは(平成29年3月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年2月22日更新

 アメリカ合衆国第45代大統領の名前と同じ「トランプ」は、普通名詞としては「切り札」を意味する英単語で、我々が言う「トランプ」は和製英語です。「プレイングカード」というのが正しい英語なのですが、明治初期、ゲームに興じる外国人が時おり口にした「トランプ」をカードや遊戯自体の名称と誤解したことに由来するようです。

 興味深いのは、すべての絵札(キング、クイーン、ジャック)の肖像にモデルがいることです。中でも、キングについては、古代と中世の偉大な帝王が4つのスートそれぞれに君臨しています。スペードはイスラエルのダビデ王、ハートはフランク王国のシャルルマーニュ、ダイヤはローマのユリウス・カエサル、そしてクラブはマケドニアのアレクサンドロス大王と、豪華そのものの顔触れです。
 
 一セットの枚数は、意外にも国によってまちまちです。イタリアやスペインでは3つの絵札は同じようにあるものの、8から10までの数札は使用せず、40枚でプレイするのが一般的だそうです。これに対し、フランス、イギリス、アメリカでは日本と同様に52枚を一揃いとします。

 この52枚方式には、暦との共通点が隠されています。そもそも4つのスートは四季に通じますし、年間の52週とも符合します。また、エースを1、絵札を11から13と数えて、1から13までのすべての数を合計すると91となりますが、これを4倍すると364、そこにジョーカーを1として加えれば年間の日数である365 と等しく、さらに予備のジョーカーまで引っ張り出せばうるう年対応も万全というわけです。

 たいてい最強の切り札とされながら「ババ抜き」においては一転して厄介者となるジョーカーは、実に不思議な役回りです。私が最高に面白いと考える「大富豪」の使用枚数は、このジョーカーを何枚入れるかで決まります。あくまで私見ながら、一番スリリングなのは、正規・予備2枚のジョーカーが飛び交う54枚のパターンだと思ったところ、今回がちょうど第54号でした。