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市長室からこんにちは(平成30年1月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年12月21日更新

 年の初めにはその年の運勢が気にかかります。いや、新年を迎える前からも、雑誌などで「来年の運勢」といった見出しを目にするとついつい活字を追ってしまいます。


 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という言葉があります。「八卦」とは『易経』という古代中国の書物に記された「易」の八つの基本図像のことあり、これを二つ重ねた六十四卦によっておおよその運勢を説明し尽くすことができるそうです。


 ところで、ここでいう「運勢」とは、ある期間における運気の強さや勢いをいい、本人の心がけや周囲の状況の変化によって左右される性質のものです。せっかくの追い風が慢心によりフイになることもあれば、降りかかりかけた災いを細心の注意で払いのけることもできるのです。

 これに対し「宿命」は、生まれたとき、あるいは命が宿ったときにすでに定まっていたもので、個人の力ではどうすることもできません。例えば、生まれた時代と場所、親や祖先、それに人種、血液型などは、生まれ変わりでもしないかぎり、別のものに転ずることは不可能です。


 運勢と宿命の中間に位置する概念が「運命」といえます。あたかも「さだめ」のように思われることでも、多くは本人の信念や習慣、実際の行動によって変え得るということです。例えば、偶然としか思えない「出会い」にしても、巡り合わせの元をたどれば、いずれかの時点での言動や選択の結果であるはずであり、やはり運命の一種に違いありません。また、数少ないチャンスを見事つかんだ人はとかく幸運の持ち主と羨ましがられますが、実はたゆまぬ努力と時に大胆な決断によって自ら運命を引き寄せた例が大半といえます。


 どうしようもない宿命は前向きに受け止め、小さな運勢の浮き沈みに一喜一憂せず、運命を切り開くために日々精進を重ねることこそが大切と思われます。


 幸多い新年となることを念じ、まず「六十四卦」から入ってみました。お読みくださった皆様にたくさんの好運が訪れますように。