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市長室からこんにちは(平成30年6月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年6月1日更新

  アユが勢いづく季節がやってきました。俳句においても「鮎」は夏の季語です。その一方、稚魚のうちは体が透き通っていることから「氷魚(ひうお)」と呼ばれ、こちらは冬の季語となっています。また、「若鮎」といえば春の季語であり、産卵期のアユを指す「落ち鮎」は秋の季語とされています。アユは四季を通じて親しまれる魚なのです。


 清流高津川の名物であることは言うまでもありませんが、私の出身地である滋賀県東部を流れる犬上川にもアユが泳いでいます。母校の小学校の校歌には「ぼくもわたしも若あゆ子あゆ、ピチピチ跳ねようみな前向きに」とあったと記憶しています。


 昔から「琵琶湖のアユは外に出て大きくなる」と言われます。琵琶湖にいると体長がせいぜい10センチのアユが、他県の川に放流されると2~3倍に成長することも珍しくないことを指し、しばしば、近江商人などこの地の出身者が地元に留まるよりむしろ京阪や関東、さらには海外に進出して活躍したことのたとえとされました。20年前に益田に向けて郷里を発とうとする、当時まだ二十代だった私への餞(はなむけ)に、この言葉を掛けて励まして下さった方の思いやりは今も忘れることができません。

 平成26年10月、益田市は合併十周年を記念して、「市の魚」の選定を行いました。スイセン(市の花)、ケヤキ(市の木)に並ぶ新たなシンボルを市民の皆様から公募した結果、圧倒的に多くの支持が寄せられたのがアユでした。また、平成27年6月策定の「教育に関する大綱」では、将来地元に帰って活躍する人材をアユになぞらえ、教育の目指す方向を示したところです。現在、市役所西側出入口の脇には、益田ロータリークラブさんから贈られたアユのモニュメントが置かれています。この先、玄関の真向かいに防災街区公園が完成すれば、いずれその付近に移設される見通しです。


 3年続いたアユの不漁も昨年は持ち直したようです。関係機関と連携し、地域の特産品の復活にさらに努めたいと思います。