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市長室からこんにちは(平成30年7月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年6月22日更新

 7月23日は「市民防災の日」です。言うまでもなく、益田市にとって未曾有の大災害だった「昭和58年7月豪雨非常災害」の発生の日にちなむものです。

 この年の梅雨末期、山陰西部一帯を集中豪雨が襲いました。益田市内においては、7月22日夜から23日朝までの12時間に448 ミリ、特に23日の朝6時から7時にかけては時間雨量93ミリという猛烈な雨となりました。これにより、益田川が氾濫し、市内中心部の広い範囲が水浸しとなりました。また、山崩れや崖崩れが多発し、麓の集落に大量の土砂が押し寄せました。

 被害は甚大でした。益田市内に限っても、死者・行方不明者40名、住家の全半壊1873 戸、被災総額は841 億円にのぼりました。これまで度々水害に見舞われてきたこの地域においても、記録に残るものとしては過去最大の惨事となりました。

 その後の益田市および島根県は復旧に全力をあげる一方で、この災害を教訓として防災面の見直しを進めました。特に社会資本整備については、計画中だった益田川ダムの構造や規模を大幅に変更し、また同じく被害の大きかった三隅川の支流に矢原川ダムの建設を計画するなど、治水対策の強化を図りました。

 「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉がありますが、今や忘れる間もなくどこかに次の災害が訪れるという有り様です。また、近年の地球温暖化による気候変動は、経験則にもとづく「想定」が意味を失うかのような極端な気象現象をもたらしています。私たちにとって記憶に新しい平成25年夏の豪雨の直後、気象警報の新しい区分として加えられた「特別警報」が島根県内で初めて出されたのは、昨年のやはり7月のことでした。

 自然の猛威に事欠かない日本列島の中では、この益田は比較的安全な地域とされますが、それでも絶対ということはありません。今後も消防本部や各地区の消防団、自主防災組織、NPO法人防災支援センターなどと連携し、防災に不断の努力を注ぎたいと思います。