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市長室からこんにちは(平成31年4月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年3月20日更新

 新しい年度の始まる季節になりました。新年度の行事が数ある中で、入学式ほど、厳粛な中にも胸おどる儀式はないのではないでしょうか。

 入学すると日々通う校舎が変わり、教室で顔を合わせる同級生の顔ぶれも一変します。授業がさらに難度を増すと考えるだけで、ご指導くださる先生方の顔つきもどこかいかめしく見えてなりません。何よりも、すべてを「一年生」として迎える初々しさは、他のどんな人生の節目にも増して新鮮です。私などは学校というものを卒業してずいぶん経ってからも、夢に入学の日の様子が浮かんできたことが何度かあったものでした。

 日本では桜の咲く頃に行われることが、入学式をより清新なものにしているように思います。しかし、この4月入学は世界の中では少数派で、もっとも多いのが、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ロシア、トルコ、モンゴル、中国などで採用されている9月入学だそうです。

 江戸時代には武士の藩校も庶民の寺子屋も、めいめいが好きなときに入学できたようです。明治になり学校制度が始まると、当初は西洋にならい9月入学が主流でしたが、その後政府が予算制度を創設する際、4月から始まる会計年度を定めると、学校もこれに合わせて徐々に4月始まりに移行していきました。当時の歳入が前年のコメの収穫高に左右されたため、その確定を待って予算編成を行うとなると、1月からの開始には間に合わなかったというのが理由のようです。ほぼすべての学校が4月入学となったのは大正時代のこととされています。

 「国際標準」とは離れてしまっている日本の春入学ですが、今ではすっかり定着してしまっていて、変更はなかなか難しいようです。数年前に、東京大学が秋入学に切り替える方針を打ち出したものの、様々な困難に直面し、事実上の断念に落ち着いたという一幕もありました。

 ともあれ、入学された方をはじめ新学期を迎えられたすべての皆さんにとって、幸先の良い春となることをお祈りします。