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市長室からこんにちは(令和元年9月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年9月3日更新

 世界中で愛好される「映画」には多くの呼び方があります。まずはムーブ(動く)という英語の動詞から派生した「ムービー」。同じ意味から「モーションピクチャー」とも言いますが、これを日本語に直訳した「活動写真」は今やすっかり死語です。

 同じくやや古めかしい呼称に「シネマ」または「キネマ」があります。これは映写機の原型「シ(キ)ネマトグラフ」に由来します。また、その記録媒体から「フィルム」ということもあり、フィルム・ノワール(フランス語で「黒い映画」)と言えば、主に悪人が主人公となる白黒の犯罪映画のことです。

 映像を映し出す対象に着目した「スクリーン」という比喩表現もあり、戦後の占領政策の一例との説もある「3S 政策」の構成要素の一つとされます。(他には「スポーツ」もあったはずですが、もう一つは思い出せません)なお、このスクリーンの和訳である「銀幕」の語感たるや相当渋いものがあります。

 他には「第八芸術」という別称もあります。文芸、音楽、絵画、演劇、建築、彫刻、舞踊に続く「8番目の芸術」という意味ですが、他のすべての芸術の要素を兼ね備えた総合芸術であるという含みもあるようです。

 さて、島根県内を舞台とする珠玉の名作を世に出されてきた錦織良成監督が、ついに益田圏域の至宝・高津川をモチーフとした映画を完成されました。待望の新作「高津川」は、清流が織りなす美しい風景、長年磨かれた伝統芸能の奥深さ、豊かな自然に育まれた食の魅力に加え、現代の地方が抱える様々な課題、家族や友人との心のつながりなど、普遍的なテーマも濃く描いた感動作となっています。テレビなどでよく見る俳優さん達と、やはり顔なじみの地元キャストによる共演も見応えたっぷりです。

 試写会が圏域で開催される日も近づいてきました。待ち遠しい一般公開(そう言えば「封切り」などという慣用句もありました)はこの冬となる見込みです。当地の情報発信と交流人口拡大の起爆剤としたいものです。