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市長室からこんにちは(令和2年9月号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年8月24日更新

 もともと今年の8月25日から9月6日まで実施される予定だった東京パラリンピックは、オリンピックと同様、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受け1年間の延期となりました。

 そもそもパラリンピックがオリンピックと同じ年に開催されるようになったのは、1960年のローマ大会からです。その4年後の東京オリンピックの際も同じようにパラリンピックが行われました。その後の5つの大会においては、オリンピックとパラリンピックの開催地が別々でしたが、1988年のソウル大会から再び同じ都市で開催されるようになり、現在に至っています。

 パラリンピックを始めとするパラスポーツ(障がい者によるスポーツ)を見ていると、人間の努力には、不可能と思われることを可能に変えてしまう力があることがよくわかります。そして実際、パラアスリート(障がいを持つ競技選手)は、健常者である一般の選手以上に身体能力を効果的に発揮していることが、近年の研究で明らかになっています。身体機能の一部が失われたとしても、それを補う機能がより的確にコントロールされるように運動をつかさどる脳が再編されることがわかってきたのです。このことは、単に競技の世界にとどまらず、障がいのある人すべての持つ可能性を示しているとも言えます。

 益田市では、オリンピックとパラリンピックの両方で、アイルランドの自転車チームの事前キャンプ誘致を進めてきました。昨年秋にアイルランドから選手や関係者が来られた際は、小中学生を含む多くの市民との交流イベントが実施されました。また、すでに「共生社会ホストタウン登録」も行いました。

 「共生社会」とは障がい者のためのものと捉えるのは間違いです。障がいの有無にかかわらず、すべての人がその個性や特徴を尊重され、最大限生きがいを追求することができる社会を指すと考えるべきです。多様なあり方を互いに認め合い、配慮し合えるまちこそが、一人ひとりの市民がどんな境遇にあっても幸福を実感できるまちです。