ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 市長室からこんにちは(令和2年月10号)

市長室からこんにちは(令和2年月10号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年9月25日更新

 昨今の新型コロナウイルス感染症の流行により、あらためてウイルスが人類の脅威として浮かび上がっています。しかし、46億年に及ぶ地球の歴史のなかで、ウイルスは40億年前から存在しており、たかだか20万年前に出現したばかりのホモサピエンス(ヒト)は新参者といえます。

 細菌よりもさらに小さいウイルスは、単独で増殖することができず、他の生物の細胞に入り込み、次々と自分のコピーを作って増えていきます。地球上に約3万種あり、鳥類と哺乳類に感染するものが650種ほどとされます。

 周囲に王冠を想起させる独特の突起を持つコロナウイルスですが、近年までヒトに感染する型は4種類しか流行したことがなく、感染の際の症状も通常軽い風邪程度でした。ところが、21世紀に入り主にアジアで流行したSARSとMERSは新種のコロナウイルスが原因となった新興感染症であり、重篤な肺炎により死に至ることもあります。

 7種類目のヒトコロナウイルスとなったこの度の「新型コロナウイルス」は、感染しても無症状または軽症で済む場合が多い一方、高齢者や基礎疾患をお持ちの方には命にかかわる重症となるおそれがあります。収束のためには、ワクチンまたは治療薬が開発されるか、あるいは多くの人が免疫を持つようになって集団免疫ができる必要があるとも言われており、不安は尽きません。

 暗い影は経済・社会にも差しています。特に、人が動き、集うことが前提となる事業活動や日々の営みは、終わりの見えない「自粛」によって停滞を余儀なくされています。コロナ禍がさらに長期化すれば、より広い範囲に影響が及ぶことは避けられません。

 もう一つ見過ごせないのは、感染者やその家族に対する心ない誹謗中傷や真偽不明の情報が飛び交うことです。病気にかかりたくてかかる人はいません。本当にいたわるべき対象は誰なのか、良識に基づいた思いやりのある言動が今もっとも求められます。ウイルスに身体だけでなく心までむしばまれることは避けなくてはなりません。