夏季休暇に海外へ渡航される皆さまへ

更新日:2025年07月22日

海外で感染症にかからないよう、正しい知識と予防法を身につけましょう。

海外では、日本で発生していない感染症や、日本よりも高い頻度で発生している感染症が報告されています。海外旅行では、時差や気候の違い、長時間にわたる飛行、飲食などが影響し体調を崩しやすくなってしまいます。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し、帰国できるよう、正しい知識と予防法を身につけましょう。

計画~出発前

<感染症の情報>

・渡航先でどんな感染症が流行しているか調べましょう。

渡航先の情報【FORTH】

海外感染症発生情報⇒https://www.forth.go.jp/topics/fragment1.html

国・地域別情報⇒https://www.forth.go.jp/destinations/index.html

<予防接種>

・これまでに自分が受けた予防接種について母子手帳で確認しましょう。国内で予防接種が推奨される疾患で予防対策が不十分なものがあれば、予防接種を検討しましょう。

・海外渡航に際し推奨されている予防接種で、まだ受けていないものがあれば、余裕をもって医師に相談し、適切な感染予防を心がけましょう。

予防接種で予防できる病気(海外渡航のためのワクチン(厚生労働省検疫所))

●破傷風 ●A型肝炎 ●狂犬病 ●日本脳炎 ●B型肝炎 ●ポリオ(急性灰白髄炎) ●黄熱 ●ジフテリア ●麻しん ●風疹 ●新型コロナウイルス感染症

<その他>

・虫除けスプレーや長袖の服装など感染を防ぐ持ち物を確認しましょう。

・体調が悪いと抵抗力が落ちることから、出発前から体調を整えておきましょう。

旅行中

特に水や食べ物、蚊、動物などに注意し、予防対策を行いましょう。

  • 生水・氷・カットフルーツの入ったものを食べることは避けましょう。
  • 食事は、十分に火の通った信頼できるものを食べましょう。
  • 蚊・ダニに刺されないように、服装に注意し、必要があれば虫除け剤を使うなどしましょう。
  • 動物は、狂犬病や鳥インフルエンザなどのウイルスをもっていることがあります。また、ヒトコブラクダはMERSコロナウイルスを持っていることがあります。むやみに近寄ったり、触らないようにしましょう。
  • 薬物やゆきずりの性交渉で感染し、一生後悔することのない行動をとりましょう。
  • 新型コロナウイルス感染症については、マスク着用、手指消毒、不特定多数との接触の回避、3密(密閉・密集・密接)のないようにこころがけてください。
  • 咳や発熱、発疹など、なんらかの症状がある方との濃厚な接触は避けるようにしましょう。

現地で病気にかかったら…

<症状別の対処法>

●下痢が続く場合⇒https://www.forth.go.jp/useful/attention/21.html

●高地で気分が悪くなったら-高山病⇒https://www.forth.go.jp/useful/attention/23.html

●耳が痛くなったら-航空性中耳炎⇒https://www.forth.go.jp/useful/attention/24.html

●痒い!痛い!皮膚の異常⇒https://www.forth.go.jp/useful/attention/25.html

<海外で病院へかかるとき>

言葉や習慣の異なる海外では、万が一の場合を考え準備しておくことが大切です。

●旅行保険

万が一の際、旅行保険に加入していないと多額の医療費用に対応できない可能性があります。

●海外の医療施設に関する情報収集

下記のサイトに海外の医療施設に関する参考情報が掲載されています。渡航目的地別にあらかじめ情報を入手しておきましょう。

在外公館医務官情報(外務省)⇒https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html

●連絡先情報

下記の住所と電話番号を英文もしくは現地語で記載したカードを用意しておきましょう。

  • 渡航先の日本大使館、領事館
  • 現地在住の友人、日本在住の家族
  • 日本のかかりつけ医、かかっている病院
<旅先での薬の購入>

世界の多くの地域でニセ薬が問題になっています。またニセではないものの、効果の薄い医薬品も出回っています。必要な薬は日本国内でそろえ、手荷物の中に備えておきましょう。(手荷物検査や税関などで問題となる場合があるため、個人で服薬する目的の治療薬であると英文で明記した文書を携帯することが望まれます。)

どうしても海外で薬剤が必要になった場合には、許可を得ている薬局で購入する、極端に安い薬を買わない、包装のつづりが間違っている・印刷の質が悪いものに注意する等を守って購入しましょう。

帰国時・帰国後

空港や港に設置されている検疫所では渡航者の方を対象に健康相談を行っています。帰国時に発熱や下痢、体調不良がある場合には検疫官へ相談しましょう。

感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が長いものもあり、帰国後しばらくしてから体調が悪くなることがあります。海外旅行、特に発展途上国を旅行した後、少なくとも6か月の間は、旅行関連の感染症が生じる可能性があることを覚えておきましょう。

症状がある場合

●発熱⇒https://www.forth.go.jp/useful/attention/27.html

●下痢⇒https://www.forth.go.jp/useful/attention/26.html

●皮膚の異常⇒https://www.forth.go.jp/useful/attention/25.html

海外旅行後の体調不良には、思わぬ感染症が潜んでいる可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。医療機関の受診にあたっては、症状に加えて次の情報を整理しておき、医師に伝えましょう。

・旅行先、旅行期間、旅行の目的、旅行中の行動、宿泊先の状況(虫除け対策ができていたか)、旅行前の予防接種

・医療機関にかかる前の情報整理に、下記のチェックシートもご参考ください。

病院にかかる前のチェックシート(厚生労働省検疫所)(PDFファイル:76.6KB)

 

詳しくは、下記のホームページをご参照ください。

厚生労働省ホームページ(FORTH) https://www.forth.go.jp/index.html

総理官邸ホームページ(海外での感染症対策)https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/kaigai.html

みなさまのご意見をお聞かせください(健康増進課)
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