2023年1月26~27日 島根県内自治体DX共同研修開催

更新日:2023年05月22日

令和5年1月26日(木曜日)~27日(金曜日)に全国から7名の講師の皆さまを本市にお招きし、島根県内自治体DX共同研修を開催しました。

研修概要

  1. 日時 令和5年1月26日(木曜日)13時30分から17時まで
           令和5年1月27日(金曜日)9時15分から14時40分まで
  2. 場所 島根県芸術文化センター グラントワ
  3. 対象 島根県内自治体DX担当者(情報部門、企画部門等職員)(参加者63名)
  4. テーマ これからの自治体DX~どうする島根~
  5. 内容 講師によるリレートーク、グループ相談会、パネルディスカッション
  6. 主催 島根県、公益財団法人島根県市町村振興協会、益田市
  7. 共催 松江市、出雲市、江津市

開催経緯

令和3年度に島根県のICT総合戦略策定委員会に参加していた本市職員が、同委員会に参加していた村上文洋氏(本市DXアドバイザー/株式会社三菱総合研究所 主席研究員)と出会い、そこから数珠つなぎのように今回講師として来られた方々とのご縁を得る。

「この素晴らしい方々との出会いや知見を島根県内の職員の皆さまとシェアしたい」という本市職員の思いがきっかけで本研修を企画した。

まず、県内の小さな規模で自主勉強会を実施してはどうかと江津市に打診したところ、ご快諾を得た。しかし、2市では多くの講師を呼ぶことが難しかったため、松江市・出雲市にも相談。両市とも快諾いただき、総務省の地域情報化アドバイザー派遣制度を活用して講師をお呼びし、令和4年7月に共同研修を行うことに決定。しかし、新型コロナの感染拡大により中止となってしまった。

だが、この中止のおかげで、島根県及び公益財団法人島根県市町村振興協会という協力団体も増え、さらに2名の講師を追加でお呼びできることになった。また、県内町村へもお声掛けし、県内全19市町村の自治体DX担当者を対象とした研修を開催することとなった。当日は大寒波の中ではあったものの、無事令和5年1月に本研修が開催できた。

7名の講師の皆さま

7名の講師陣

研修内容

副市長挨拶

会の冒頭で、本市のDX推進本部長である河上副市長から次のような挨拶をいただきました。

 

「DXとは、自治体で仕事をする上でどのような視点で取り組むのか、つまり、デジタルの視点で取り組むのか、それとも、市民・町民の皆さんにどのようなサービスが提供できるかということだと認識している。

 本市の部局長以上の会議で私は、「これまでのような考え方で事業を組み立ててはいけない。新たな挑戦や新たな事業の組み立てをしていかないと、事業も認められませんよ」と話をしている。

 DXを進める上では、職員の皆さんが意識を変えないと進んでいかない状況。

 本市も窓口改革をはじめとした取組を始めたところだが、職員の意識改革をすることは、行政において最も難しいことだと認識している。だが、市民・町民のために何ができるのか考え、実行していくことが大切。職場で1人でも2人でも仲間をつくり、町や市役所・役場を変えていこうと取り組んでほしい。

 今日のこの研修から、皆さんの考え方を少しずつ変え、町や市役所をよくしていこうと取り組むスタートにしていただきたい。」

リレートーク

 研修初日は、7名の講師の皆さまに25分ずつ講演をいただきました。7名それぞれの視点から語られるDX。語られる内容さえ異なるものの、共通していたのは、DXはデジタル(D)よりも改革・改善(X)の方が大切だということ、そして、市民や職員のためにどのようなサービスを提供すればよいか常に考え続けておられる姿勢でした。

 また、多くの出席者を驚かせたのは、研修の節々から感じられる講師の方同士の仲の良さでした。本研修の目的だった「外を知ること」「仲間をつくること」の大切さを肌で感じることができたのではないでしょうか。

講演内容

村上 文洋 氏(株式会社三菱総合研究所 主席研究員) 脱皮できない蛇は死ぬ

石塚 清香 氏(元横浜市職員) あなたもこれでX人材-サービスデザインのススメ-

上村 州史 氏(三重県松阪市) おくやみコーナー併設型ライフイベント窓口に挑戦中

齋藤 理栄 氏(埼玉県深谷市) アナログ改革から始める窓口DX

多田 功 氏(兵庫県加古川市) Well-being の向上を目指したスマートシティの取組

千葉 大右 氏(千葉県船橋市) 私はこれ(VRS)がきっかけで役所を辞めました

千葉氏の講演の様子

千葉氏の講演の様子

多田氏の講演の様子

多田氏の講演の様子

グループ相談会

2日目は、7グループに分かれそれぞれの参加者がDXの取組を進める上で抱えている課題の共有や意見交換を行いました。

他市町村の職員との交流により、どこの市町村も抱えている課題は同じだと気付いたという感想が多く寄せられました。

グループ相談会の様子

グループ相談会の様子

グループ相談会の様子

グループ相談会の様子

パネルディスカッション

本研修の最後のプログラムであるパネルディスカッションでは、モチベーション維持の方法や庁内外での仲間づくり、壁にぶつかったときの乗り越え方など、講師の方々が業務を進める上で大切にしている心構えなどを中心にお話しいただきました。

(補足)本研修では、全体を通して講師に対する質問をスマートフォンのアプリから受け付けました。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

参加者からは、本研修の感想として「庁内で仲間をつくり、できることから少しずつ取り組んでいきたい」等の感想が挙がりました。

デジトラしまネットの立ち上げ

これまでDX推進については、県内各自治体がそれぞれ試行錯誤しながら取り組んでいるところですが、先進事例等の情報が不足しており、取組が進んでいないのが現状です。また、小規模自治体ならではの財政事情等から、DXが足踏み状態の自治体も多くあります。さらに、担当者同士の交流機会もなく、情報共有が不足している実態があります。

これらの課題を解決するため、本研修をきっかけに島根県において県内DX担当者によるネットワークである「デジトラしまネット」の立ち上げが行われました。

デジトラしまネットのロゴマーク

デジトラしまネットのロゴマーク

デジトラしまネットのロゴマークの趣意

  1. DXの文字と島根県の形をデジタル(ドット)で表現
  2. 丸でネットワークを表現
  3. 直線の文字でデジタル感を表現

この記事に関するお問い合わせ先

政策企画局 DX推進課
〒698-8650 島根県益田市常盤町1番1号
電話番号:0856-31-1066
ファックス:0856-22-3511

お問い合わせフォーム