中世の益田や益田氏を題材とした授業を行いました(平成29年度実施分)

更新日:2022年01月14日

 益田市教育委員会文化財課では、小中学校などへの出前授業を実施しています。

 平成29年度に実施した出前授業について、紹介します。

益田「中世の食」再現プロジェクトと連携した医光寺での益田小学校・豊川小学校6年生への授業

 益田東中学校区では、保育園・幼稚園、小学校・中学校で一貫して、中世益田と益田氏の歴史を学ぶ時間を設ける取り組みを実施しています。

 そして、益田小学校と豊川小学校の6年生は、毎年共同で、益田氏が戦国大名の毛利元就に料理を振舞った歴史を学び、その料理の一部を益田「中世の食」再現プロジェクトが再現したものについて学び、実際に食べるという授業時間を設けています。

 今年は医光寺を会場に行いました。歴史を感じられる場所で、歴史を感じられる食事を味わいながら、勉強するという、全国でも稀な取り組みです。

医光寺本堂での益田小学校・豊川小学校の6年生の授業の様子の写真

東陽中学校での授業(1年生社会科)

 東陽中学校では、昨年秋に開催された「石見の戦国武将」展を1年生が観覧したうえで、戦国時代の益田氏の歴史について授業を行いました。

 展覧会の観覧が事前勉強となったため、生徒たちの印象により残ったのではないでしょうか。

東陽中学校でのプロジェクターを使った授業風景の写真

吉田南小学校での授業(6年生図画工作科)

 吉田南小学校では、歴史の授業ではなく、歴史を題材に図画工作科の授業を2回行いました。

 1回目は、中世の時代に、印鑑と同じように使われていた花押(かおう)というサインについて学び、実際に作るという授業を行いました。
 名前の1文字を使ったり、イニシャルを使ったりして、花押を作りました。文字をデザイン化することで、創作能力を磨くという狙いもあります。

 2回目は、ともに重要文化財となっている、雪舟筆「益田兼堯像」と狩野松栄筆「益田元祥像」を鑑賞するという授業です。
 どこが優れているのか、鑑賞する力を磨くことがねらいです。

 この授業は、過去にないものでしたが、中世益田の歴史が図画工作にも取り入れることができるということで、とても面白い試みだったと思います。

 この授業で子どもたちが作ってくれた花押の画像と感想を掲載します。

 ぜひご覧ください。

吉田南小学校での授業風景の写真
29年度吉田南小学校6年生の児童らが考えた花押のデザインの画像1
29年度吉田南小学校6年生の児童らが考えた花押のデザインの画像2
29年度吉田南小学校6年生の児童らが考えた花押のデザインの画像3
29年度吉田南小学校6年生の児童らが考えた花押のデザインの画像4
29年度吉田南小学校6年生の児童らが考えた花押のデザインの画像5
29年度吉田南小学校6年生の児童らが考えた花押のデザインの画像6

出前授業について

 益田市教育委員会文化財課では、子どもたちに益田の歴史と文化を知っていただき、地元への愛着へとつなげていくために、出前授業を随時受け付けています。

 出前授業のご希望がありましたら、益田市教育委員会文化財課までお問い合わせください。

 また、下記のページもぜひご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

歴史文化研究センター
〒698-0033 島根県益田市元町11番26号
電話番号:0856-31-0623
ファックス:0856-31-0641​​​​​​​

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